甲状腺がん

甲状腺がんの種類と特徴


甲状腺がんとは、のどぼとけのすぐ下にある“甲状腺”にできるがんのことです。


甲状腺がんは20~50歳の女性に多く、子供がかかることも珍しくありません。


また、頭や首に放射線治療を受けたことのある人は、そうでない人よりも甲状腺がんになりやすいといいます。


甲状腺がんは、「乳頭がん」「濾胞がん」「髄様がん」「未分化がん」の4種類に大きく分類されます。


このうちの、乳頭がん、濾胞がん、髄様がんの三つは比較的おとなしい性質で、治癒率も高いという特徴があります。


一方、未分化がんは、発生率はわずかですが悪性度が高く、初期から全身倦怠感や体重減少などの症状が現われ、急速に全身に転移するというやっかいなものです。

甲状腺がんの治療


甲状腺がんの治療としては、手術が一般的です。甲状腺は、チョウが羽を開いたような形をしており、チョウの羽に当たる部分を“葉”と呼びますが、がんが左右二つの葉に広がっている場合は、手術で甲状腺を全部摘出します。


甲状腺は、体に必要不可欠な“甲状腺ホルモン”を造る臓器であるため、手術で甲状腺を摘出した後は、ホルモン剤を一生服用しなければなりません。


一方、がんが一つの葉にとどまっている場合は、その葉を切除し、がんに冒されていない方の葉は温存します。


この場合、残った葉でホルモンを作ることができるので、ホルモン剤の服用は必要ありません。


甲状腺がんでは、この他に放射線治療や化学療法も行なわれます。また、手術で甲状腺を全摘した患者に対し、再発防止や転移したがんを死滅させる目的で“放射性ヨード”を用いた治療が行なわれることがあります。

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甲状腺乳頭がん

 甲状腺がんの8割を占めるのが、この「甲状腺乳頭がん」です。進行も遅く、転移することもほとんどありません。命にかかわるような甲状腺乳頭がんも一部にはあるものの、定期検診で見つかる自覚症状のない甲状腺乳頭がんは、大抵が完治可能のものです。


 甲状腺乳頭がんの中でも、大きさが1cm以下のものは「微小がん」と呼ばれており、手術の必要さえないものも少なくありません。


 甲状腺乳頭がんについては、定期検診を受けていれば、特に怖いことはありません。甲状腺乳頭がんの場合は、甲状腺乳頭がんそのものよりも、むしろ必要以上に怖がってストレスをため込み、別の病気を引き起こす方が怖いかもしれませんね(笑)

甲状腺がんの原因と対策


 甲状腺がんと生活習慣の関連については、現時点でははっきりしたことはわかっていませんが、甲状腺がんになりやすい人というのはたしかに存在するようで、たとえばこんな例が。


 (1)乳幼児期に頭頚部に放射線照射を受けた人

 (2)甲状腺肥大のある人


 甲状腺髄様がんの場合は、先天的な遺伝子の異常が癌の原因になることがわかっています。現在はこの遺伝子異常の検査も可能ですから、親戚に2人以上この癌の患者が出た場合は、検査を受けことをオススメします。そこで甲状腺髄様がんの原因となる遺伝子異常が見つかった場合には、癌になる前に甲状腺の手術を受けるなどの対策をとることで、甲状腺髄様がんを予防することができます。

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